iPhoneを2台持ちで写真など同期しない設定方法と活用術

仕事用とプライベート用で2台のiPhoneを持つと、用途に応じて使い分けができるため、とても便利です。

しかし、同じApple IDを使用している場合、写真やメッセージ、連絡先などのデータが両方のiPhoneに共有されてしまうことがあります。

このような問題は、iCloudの設定を変更して同期を解除することで解決できます。

iPhone 2台持ちで同期を防ぐ設定方法

設定方法一覧

設定項目	手順	詳細・効果
iCloudの同期停止	「設定」→「自分の名前」→「iCloud」を開く → 「写真」をタップしてiCloudフォトライブラリをオフ → 「すべてを表示」を選び、不要なアプリのトグルをオフに設定	写真やアプリの情報共有を防ぎます
iMessageの同期停止	「設定」→「メッセージ」→「iMessage」をオフに切り替える	メッセージ内容の共有を無効化します
通話の同期停止	「設定」→「電話」→「ほかのデバイスで通話」を開く → 「ほかのデバイスで通話を許可」をオフに切り替える	着信や通話履歴の同期をオフにして別管理が可能
アプリの自動ダウンロード無効化	「設定」→「App Store」を開く → 「アプリ」の自動ダウンロードをオフにする	不要なアプリの自動インストールを防ぎます

ポイント

上記の設定を両方のiPhoneで行うことで、各iPhoneのデータを個別に管理できます。

仕事用とプライベート用のiPhoneを分けて使用したい場合は、購入後すぐに設定するのがおすすめです。

この表を参考に設定を行えば、同期によるデータ混在を防ぎ、快適に2台のiPhoneを使い分けることができます。

設定項目	設定方法	効果
Apple ID	iCloudの設定で必要なアプリのみ同期オフに	データの重複を防止
写真	iCloud写真をオフ	画像共有を防ぐ
連絡先	iCloud連絡先をオフ	電話帳情報の共有停止
メッセージ	iMessageをオフ	テキストメッセージの共有回避
通話履歴	「ほかのデバイスでの通話」をオフ	着信や通話履歴の同期停止
Safari	iCloud設定内の「Safari」をオフ	ブックマークや履歴の同期停止
メモ	iCloudメモをオフ	メモを個別管理
LINE	別アカウントを設定	LINEデータの分離

設定方法詳細

1. 基本設定と注意点

Apple IDを使用している場合、iCloudを通じて写真や連絡先、アプリの情報が同期される設定になっています。

そのため、iPhoneを複数持つ場合は、特定の項目の同期をオフにすることが必要です。

iCloudの設定画面から必要なスイッチをオフにすることで、個別の端末で情報を独立して使えるようになります。

ただし、Apple IDを2つに分けて利用する場合、購入済みのアプリや音楽の共有ができなくなることがあります。

これにより、仕事用とプライベート用で同じアプリを使う場合に再購入が必要になることもあります。

このように、用途に合わせて同期の設定を行うことで、効率的なデータ管理が可能になります。

2. 写真と連絡先の同期オフ方法

写真と連絡先の同期を解除するには、「設定」アプリを開いて自分の名前をタップし、「iCloud」を選択します。

次に、写真と連絡先の項目を見つけ、それぞれのスイッチをオフにしてください。

「写真」をオフにすることで、iCloudに保存される画像データが他のiPhoneに共有されなくなります。

同様に「連絡先」の同期を無効化すると、新規に登録した電話帳の情報がもう一方のiPhoneに表示されなくなります。

特定のiPhoneでのみ連絡先や写真を保存したい場合は、必要な方の端末でiCloudの同期をオンにし、もう一方をオフにしておきましょう。

これにより、プライベートな情報を守りながら、効率的に2台のiPhoneを使い分けることができます。

3. 通話履歴とFaceTimeの同期解除方法

iPhoneの通話履歴を別々に管理する場合は、設定アプリの「電話」や「FaceTime」メニューで調整する必要があります。

「設定」を開き、「電話」を選択した後、「ほかのデバイスでの通話」を選び、このスイッチをオフにしましょう。

この設定により、他のiPhoneで着信が鳴ったり、通話履歴が共有されることを防げます。

FaceTimeの通話履歴も別にしたい場合は、同様に「FaceTime」設定内の「ほかのデバイスでのFaceTime」をオフにします。

これにより、仕事用とプライベート用の通話内容を独立させ、プライバシーの保護や誤通知の防止につながります。

4. メッセージとLINEの同期防止方法

iMessageの同期をオフにして、メッセージの共有を防ぐ方法があります。

「設定」アプリの「メッセージ」項目を選び、「iMessage」のスイッチをオフにしましょう。

これにより、iCloudを通じたメッセージの同期が停止され、メッセージ内容が別のiPhoneに反映されなくなります。

LINEの場合、1つのLINEアカウントを複数のiPhoneで共有することはできません。

そのため、それぞれのiPhoneで異なるLINEアカウントを登録する必要があります。

新しいアカウントを作成する場合は、別の電話番号やメールアドレスを用意して登録しましょう。

こうした設定を行うことで、仕事用とプライベート用のLINEのやり取りを完全に分けることができます。

5. Safariやメモの個別管理方法

Safariのブックマークや履歴、メモの内容を2台のiPhoneで別々に管理するためには、iCloudの設定を変更します。

「設定」アプリを開き、名前をタップし、「iCloud」メニューに進みます。

そこで「Safari」のスイッチをオフにすることで、ブックマークや閲覧履歴の同期を停止できます。

「メモ」のスイッチもオフにすると、それぞれのiPhoneで独自にメモを保存できるようになります。

さらに、特定のフォルダだけを同期させない設定も可能です。

特定フォルダ・データを同期から除外する方法

設定方法一覧

設定項目	手順	詳細・効果
iCloud Driveの選択的同期	「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloud Drive」を開く → 同期したくないアプリやフォルダのトグルをオフに設定	選択したアプリやフォルダのデータが同期されなくなります
Documentsアプリの同期制御	Documentsアプリでフォルダの「...」メニューを選択 → 「同期を一時停止」をタップまたは「削除」でローカルコピーを削除	特定のフォルダのデータ同期を停止し、ローカルで管理可能になります
iCloudの詳細設定	「設定」→「自分の名前」→「iCloud」を開く → 「写真」「連絡先」など同期したくない項目のトグルをオフに設定	写真や連絡先など、個別項目ごとの同期を無効化します
アプリごとの同期設定	「設定」アプリで各アプリの設定画面を開き、iCloud同期オプションをオフに切り替える	各アプリごとに同期設定を調整し、不要な同期を防ぎます